実施前に把握しておきたい打診調査のメリット・デメリット
劣化などの問題を早期に発見できる点が最大のメリット
打診調査を行うメリットとしてまず考えられるのが、劣化をはじめとするさまざまな問題を早期に発見できることです。外壁は少しずつ劣化していくことで、ひび割れや外壁材の浮きなどの諸問題を発生させてしまいます。
外壁の問題は放置していると、外壁材の落下や建物の耐久性低下などさまざまな問題につながるため注意が必要です。打診調査は調査の精度が高く、定期的に実施することでトラブルを未然に防ぐことにつながるでしょう。
複雑な場所の調査も可能
打診調査であれば、複雑な場所の調査でも行えます。費用や期間を抑えて外壁調査を行う方法には赤外線調査がありますが、赤外線調査は複雑な形状の建物に対してはうまく調査ができないのです。無理に調査を進めたとしても、結果の制度が低くなってしまいます。
しかし、打診調査であればこういったデメリットがなく、複雑な場所の調査も実施可能なのです。高所作業では足場の設置が必要ですが、それでも打診調査を行うメリットは大きいでしょう。
外壁の状態が悪くなるというデメリットにも注意
打診調査の注意点として考えなくてはならないのが、調査によって外壁の状態が悪くなるリスクがあることです。打診調査では、検査員が屋根の上に乗ったり、外壁に接触したりする必要があります。もしそこで外壁が老朽化していた場合、破損してしまう恐れもあるのです。
しっかりとした技術を持った調査員が実施することで、外壁の状態が悪化するリスクは最小限にできると思われます。しかし、特に古い建物の場合は気を付けておくことも重要だといえるでしょう。