鉄筋コンクリートの耐震診断費用と相場は建物の階数や広さにより異なる
延床面積と平米あたりの単価は反比例
鉄筋コンクリートの耐震診断費用にみられる特徴として、延床面積と平米あたりの単価が反比例する点が挙げられます。すなわち建物の床面積が大きくなるほど、耐震診断に要する単位面積あたりの費用は安くなるのです。
耐震診断の費用は建物の階数によっても変動するケースもあるため、正確な金額は見積もりを出してもらう必要があります。建物の状況や依頼する診断の方法によっても変わるため、詳しい内容は業者に相談・ご確認ください。
鉄骨構造の場合にはさらに高額になる
鉄骨造(S造)の場合、耐震診断に要する費用はさらに高額になります。鉄筋コンクリート造の相場は1,000~2,500 円/㎡程度ですが、鉄鋼造では1,000~3,000 円/㎡です。こちらも建物の床面積が大きくなるほど、単位面積あたりの費用は安くなります。
耐震診断に要する費用は、建物の階数や診断方法だけでなく、構造による違いも大きいです。予算オーバーなどの事態を防ぐためにも、耐震診断を依頼する建物に関する基本事項は事前に確認しておきましょう。
構造図が無い場合は図面を復元する必要があり単価を上げる
設計図面など耐震診断に必要な書類が不足している場合、一般的な相場よりも高額になります。構造図がない場合、一から図面を作成・復元しなければいけないためです。
設計図面がないと、耐震診断を依頼できないわけではありません。しかし、図面の復元が必要なため、通常よりも費用が高くなる点に注意が必要です。また建物の構造を正確に把握できないため、実際の耐震性能よりも低い数値が算出されるケースもあります。可能な限り書類を揃えるのが理想です。