外壁の調査はドローンを使う時代に突入!?外壁調査の方法
専用の道具を使い外壁を叩いて音を聴く打診調査
外壁調査の方法としてまず挙げられるのが、打診調査です。打診調査とは、打診棒やテストハンマーなどの専用器具を用いて外壁を叩き、その打撃音から劣化・損傷状態を判断する方法のことを指します。
叩いた時の音を聞いて判断する調査方法ではありますが、同時に触診や目視による確認も行われるのが通常です。そのため、しっかりとした専門技術を持つ担当者が行えば、非常に精度が高くスムーズな調査ができる方法だといえるでしょう。
サーモグラフィーで撮影する赤外線調査
赤外線調査も、外壁調査の方法としてはよく挙げられるものの1つです。赤外線カメラで対象の外壁を撮影し、サーモグラフィーの画像を解析することで、劣化・損傷具合を確認します。外壁に何らかの劣化が発生していると、正常な箇所と比較して表面温度に差が出るのです。
赤外線調査のメリットは、打診調査とは異なり仮設足場を組むような大掛かりな準備をする必要がないことにあります。調査にかかる時間を短縮でき、コストも抑えられる調査方法です。
ドローン調査のメリットとデメリット
外壁調査には、ドローンを活用するケースもあります。点検対象の付近にドローンを飛ばし、赤外線カメラで空撮することによって点検を実施するのです。
ドローンを利用する最大のメリットは、人間の手では撮影できないような高い場所の外壁も調査できることでしょう。また、人間では立ち入ることが難しい場所の外壁も、ドローンであれば撮影可能です。ただしドローンの飛行は制限される場所もあるため、どんな場所でも調査できる訳ではありません。また、隣に建物が隣接していてスペースがない場合も撮影は困難です。